それは、突然鳴った。疲れ果てて帰宅し、永遠に続きそうな絶望の中でスマホを耳に当てると、「面接に…」という声が聞こえ、えっこれ、夢じゃないよね。と自分に確認していた。
応募したことすら忘れていた派遣会社から、「空きが出たので、まだ求職中であれば、面接を受けてみませんか?」という誘いだった。あまりの朗報に信じらない気持ちでいっぱい。でも視界は正直で、目の前がぱあっと明るくなった。
「急なんですが、明日の夕方、仕事終わりに…」という派遣会社の人の声にかぶせるように、「行きます!」と即答していた。
今の職場以外なら、どこでもいい。絶対マシ、どんなとこだって。
先が見えないトンネルの奥に、かすかに光が見えた瞬間だった。