2009年の春、それまで12年間務めた半導体メーカーを解雇されました。
リーマンショックの影響で、会社が業績不振になり
私が働いていた東北事業所の閉鎖が決定したのです。
パートは全員解雇、社員は九州事業所への転勤、転勤を拒む者は残念ながらお辞め頂きます。とのお達し。
半年前にも北関東の事業所が閉鎖になり、次はここかもね?となんて同僚たちと噂していたのですが、いざ、それが現実のものとなるとそりゃびっくりです。
私は正社員だったので突然九州へ行けって言われたって。
私の旦那は地元の中小企業で勤続18年目、それと
学校が毎日楽しいなんて言ってくれてる小6の息子と小4の娘。
九州への転勤は到底、無理な話でした。
泣く泣く会社を去るしかありませんでした。
さぁ、困った。
旦那は薄給だし、子供たちはこれからどんどんお金がかかりそうです。
とにかく次の仕事を探さねば。
求人広告を毎日眺め、事務職を中心に履歴書を出しまくりました。
3つほど面接までしたのですが、かならず聞かれるのが
閉鎖した会社のことです。
「大変だったね、他の人たちはどうなったの?」
「九州に転勤した人たちは家族は?単身赴任?」
など、田舎町にとっては名前の通った企業の突然の閉鎖に興味津々です。
そのたびに傷に塩を刷り込まれるような不快感を覚えました。
(あぁ、私、結構前の会社好きだったのね)と改めて気付かされました。
同時に(もう面接って何かめんどくさい・・・)と感じるようになりました。
そして
解雇された一週間後、生まれて初めて派遣会社に登録しました。
さすらいの派遣人生の始まりです。