ブログ

狂犬、ウルフ京子登場!

投稿日:

ウルフ京子

33歳女性。小柄で、キュート。しかしとてつもなく口が悪く、非常に気が強い。相手が弱いとみるや執拗に攻撃し、肉を喰いちぎる。「過去に何人か噛み殺してるだろう」と確信させる、凄まじい気性の激しさを持つ。

 

0.ウルフ京子との出会い

緊張しながらドアを押すと、『受付』と書かれたプレートのすぐ近くに、彼女は座っていた。

「可愛い」というのが、ウルフ京子の第一印象。立ち上がると、身長155cm、体重は45kgくらいか。大島優子にちょっと雰囲気が似ている。紺色の半袖ブラウスは、肩から腕にかけてレースが入っていて、可憐だ。短めの黒いパンツから、足首が見えている。髪は自然な茶色で、ゆるふわパーマがかかっている。

 

初対面の日、私は好印象を持ってもらえるよう、精一杯の笑顔と明るい声で挨拶した。

私 「こんにちは。面接に伺った〇〇〇〇です。本日は、よろしくお願い致します」

ウルフ京子 「駐車場が違います! あそこは他社様の駐車場なので、停め直して下さい」

こっわ~!! 冷たい表情に低い声。初対面、しかも面接を受けにきた、かなり年上の女性に対して、あまりに刺々しいのでは?

出会って数秒で、私はこの人を怒らせてしまったのだろうか? 

私 「申し訳ありませんっ。すぐ移動します!」

とっても暇そうだったのに、透明のドアはピッタリ閉まったまま。一言の案内もなし。私が困ってウロウロしているのは、中から見えているはず。でも、出てきてくれない…。違和感、違和感、違和感で頭がいっぱい。

徒歩であちこち探し回った結果、駐車場は裏にあった。案内表示もなくて、すごくわかりにくい。これじゃ、分かるわけない…。

う~ん、受付なのにこれでいいのか?と混乱した頭で、そう思ったのを覚えている。

もしかして、もしかすると、私はこれから、想像を絶する悲惨な体験をするのではないか?

そして、この嫌な予感は見事的中した。この可愛い女性は、とんでもないモンスターだったのだ!

-ブログ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

一番のくせ者は?

実は、一番のくせ者は隠れデビルだと、気付いたのは最近のこと。入社当初は、「めんどくさい世話焼きおばさん」くらいに思っていた。 ところがこの隠れデビル、身も蓋もない言い方をしてしまうと、「人間性がすごく …

no image

彼女、口きけないの?

ある日、若い女の子が課内に派遣で入ることがわかって、男性陣は色めきたった。だって、女性といっても40歳超えのおばさんしかいなかった部署に、22歳のピチピチ女子が入ってくるのだから、ワクワクだったわけで …

no image

事件解決

残念ながら、ウルフ京子は殺人犯ではありませんでした。 職場前の公園に30代女性の死体が遺棄された事件の続報。3カ月以上捜査し、やっと犯人が50代の知人男性だと判明しました。動機は、お金がらみだそうです …

no image

ウルフ京子の黒いブラと施設長の絶叫

この職場には、制服がない。地味目の私服で、出勤することになっています。 今日のウルフ京子は、白い薄手のブラウスに黒のパンツ。朝はちょっと肌寒かったので、黒いカーディガンを羽織っていたのですが、10時頃 …

no image

フェレット君は訳あり?

『施設長』といっても、工場で働いているのは、ほとんど派遣のおじいちゃん。社員の部下は、32歳のフェレット君だけです。 フェレット君は真面目で温厚。いつもうつむき加減で、長い前髪で顔がよく見えない。声も …